UTPケーブルの導体に使われる単線と撚り線それぞれの特徴
UTPケーブルの導体には単線と撚り線の2種類があり、それぞれ下記のような特徴があります。
単線
ケーブル1心を1本の銅線で構成しているので硬く、距離の離れた配線、天井やビル各階を接続する立ち上げ配線、施行後のケーブル移動の少ない配線に適しています。
メリット
心線が硬いため、ペア線の撚りが固定されるので減衰等の特性が安定。
デメリット
柔軟性がなく幾度の折り曲げには適さない。
撚り線
ケーブル1心を複数の銅線で構成しており、単線よりも柔軟性があるため、パソコンやハブ、パッチパネルなどの抜き差しを頻繁に行ったり、設置機器を移動させることが多い場所での配線に適しています。ラック内、パッチパネル間、HUB~端末間などの接線距離が短いケーブルをパッチケーブルとも呼ばれます。
メリット
柔軟性が高く曲げやすい。
デメリット
心線が軟らかいため、ペア線の撚りの維持が難しく、インピーダンス特性の変化などにより減衰が増加しやすい(単線より伝送特性が劣る)。