メタルケーブルの種類

メタルケーブルの種類

メタルケーブルは大きく分けて「同軸ケーブル」と「平衡対ケーブル」の2種類となります。
各用途に合わせて構造や構成を変えています。

同軸ケーブル

同軸ケーブルとは内部導体を絶縁体で覆い、その外側に外部導体(編組シールド)を巻き付け、さらにその外側を保護被膜で覆ったケーブルのことです。

外部導体(編組シールド)が外部からの電磁波を遮断し、内側からの漏洩も遮断するため、ノイズの影響が少なく、電気信号が減衰しにくい特徴があります。その為、高周波数帯や長距離伝送、映像の伝送等に用いられます。

同軸ケーブルイメージ

平衡対ケーブル

平衡対ケーブルとは導体を絶縁体で覆った同一の導体径を持つ2本のメタルケーブルにて構成される平衡対(ツイストペア)を、複数集合させたケーブルのことです。

平衡対ケーブルは構造が単純で安価ですので、コスト的なメリットはありますが、高周波数や長距離伝送には不向きな部分がありました。

2本のメタルケーブルを対にすることで互いの漏話を打ち消しますが、それでも他の対からの漏話が干渉することにより、電気信号が伝送しにくくなってしまいます。また、外部からのノイズにも弱いので、最近ではこの対策として各対毎にアルミテープや編組シールドを巻き付けたり、各対をまとめてアルミテープや編組シールドで巻くいわゆる「シールド付き」が主流となっており、伝送出来る周波数も高く伝送距離も長くなりました。

平衡対ケーブルイメージ